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通勤途中に読む本が欲しく
たまにはミステリーでもと思って
前から気になっていた東野圭吾を古本屋で購入。
急いでいたので内容はよく調べず、直木賞候補だったの文字から
まあ代表作の一つなんだろうなと購入。
読んでみたら、弟の学費を稼ぐために兄貴が強盗殺人。
その後の弟の運命は。。。
という話であった。ミステリーじゃないじゃん(笑)
感想は凄い!読みやすいし深い。でも。。。
である。
(注・ここからかなりネタバレあります。この本に興味があるかたは読書後お読みください)
でも①東野圭吾は基本的に
「犯罪者の家族は運命を受け入れ差別を受けなければならない。それも犯罪者の罰の一部なんだから。」
のスタンスの人のようだ。
文面からは「たとえ才能があろうとも表に出てはならない。被害者が傷付くから。」と受け取れる。
東野圭吾は、読書にそれほど熱心ではない僕でも知ってる売れてる作家だ。
その彼の例えば兄弟が犯罪に手を染めたらペンを折るのも
考えなければいけないとも取れる論調である。
でも②途中に主人公はバーテンのバイト中に
女友達に錠剤を混ぜたジュースを飲ませる。
そして、その彼女は客の親父にお持ち帰りされる。
客が主人公に手渡した5000円と引換えに。
その後、その彼女と主人公は深い仲になるが
主人公はそのことは一切無視して平気で付き合ってる。
でも③もし犯罪者の家族が就職でも差別をうけなければならないのなら
仮に主人公が女性だったとして
途中に出て来る自己破産した親の娘のように
風俗に売ると脅され(その娘は売られなかったが)
本当に風俗に売られたとしても
この論調を曲げずにすんだか?
これほどの支持を集めたか?
勿論、これは小説であり論文ではないから
このことで、この作品の評価は落ちないけど
このことが、でも。。という読書感を
与えてしまっているような気がします。
ただ、こういう人が目を背けがちなとこに
正面から向いあい、ハイクォリティーの作品を書き切ったのは
素直に称賛に値すると思いますし
作者の誤魔化すことが優しさじゃない
というスタンスも好きです。
「イマジン」みたいな世界が来る日があれば。。。。
いいんですけどね。
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